今年の夏は天候不順で各地で大きな被害が出た。
そして9月になってもスッキリとした日がない。
35度以上の猛暑がないのはありがたいが、大雨と洪水は
困る。
野菜をあまり食べない私でもキュウリなどの夏野菜が
高騰してるのは知っている。家庭を直撃する生活上の大きな問題
となっている。
野菜不足とは関係ないが、最近体調不良気味なので今日は
早めに帰宅していっぱい飲みながらレコードを聴いている。
ベティ・マディガンのボーカルを聴いたあと、
マイルス・デイビスの『Kind Of Blue』を聴いている。
ジャケットの表面。
kindofblue1
ジャケットの裏面。
kindofblue2
SIDE2のラベル。
kindofblue3
私の持っている『Kind Of Blue』はオリジナルである。

このレコードのオリジナルは特に珍重されている。

なぜか?

それはこのレコードの誤記があまりにも有名だからだ。

まず、第一の誤記はレコードラベルのSIDE2の曲順の誤りである。

SIDE2には2曲が収録されていて、順に
『Flamenco Sketches』
『All Blues』
の2曲である。

ところがレコードラベルには1曲目が『All Blues』
2曲目が『Flamenco Sketches』と記述されている。

そして第二の誤記は人名の誤記である。

①Julian Cannonball Adderley

②Julian Cannonball Adderly

キャノンボール・アダレーのスペルが間違っているのである。

もちろん①が正しい。

これは誤記というよりもこのジャケットの編集者がもともと

スペルを②が正しいと思い込んでいたのではないかと思うのである。

まず、ジャケットの表はマイルス・デイビスの大きな画像の横にメンバーの

名前が連ねてある。

そのトップに

with Julian “Cannonball” Adderly

とまず一つ目の誤記がある。

そしてジャケットの裏を見る。

ここにはビル・エバンスのライナーノーツがあり、

その下にメンバー紹介の記述がある。

そこでも Adderley ではなく Adderly となっている。

そこでさらに次の文

Julian Adderly lays out on Blue in Green.

でも誤記している。

つまりジャケットでは合計3回の誤記をしていることになる。

で?

こんなことが気になるのは日本人だけかもしれない。

アメリカではAdderleyをAdderlyと書いてもいいのかもしれないとか

思ったりもする。

このレコードではピアノでWynton Kelly も参加しているが

彼の名前も裏のメンバー紹介ではWyn Kelly と書いてある。

Wynton をWyn に縮めているのである。

だからひょっとしたら Adderly も Adderley を縮めているだけかもしれない。

まあ、こんなどうでもよいことを考えながら『Kind Of Blue』を楽しんでいる。

今日も雨が降ったり止んだりのぐずついた天気だったが、

この癒し系のアルバムはこういうときに私には最高の癒しになる。